研究活動まとめ



歩行リハビリセンターHOKORU(デイサービス)、おうちでリハビリ ラシクアーレ(訪問看護ステーション)ではスタッフによる研究活動も行われています。これらの研究は、弊社(当店)の御利用者に対してより良いサービスを提供する為のものです。

他職連携の円滑化を図るには〜自宅間取り図を介して〜

歩行リハビリセンターHOKORU 社会福祉事/小平千遥

今年度の介護報酬改定により自宅訪問による生活状況の確認が義務つけられた。そこで弊社は独自に自宅訪問調査票に工夫を加えた。利用者が社会参加を果たせるために日常生活の改善・QOLの向上を強く意識したプログラムを理学療法士に依頼し、生活相談員が自宅訪問調査を行っても利用者の状況を把握していることから自宅での効果判定をスムーズに遂行することが可能である。今回このような効果の見られた点について、生活相談員としての介入方法も含め自宅訪問調査の工夫を紹介する。

▶▶九州医療ソーシャルワーカー

【はじめに】
今年度の介護報酬改定により
要介護者の個別機能訓練加算に関しては
3ヶ月に1度の自宅訪問による生活状況の確認が義務つけられた。


そこで弊社は通り一遍等の評価にならぬ様
独自に自宅訪問調査票に工夫を加えた。


また、利用者が実環境による社会参加を果たせるために
日常生活の改善・QOLの向上を強く意識したプログラムを
個別訓練担当の理学療法士(以下PT)に依頼するようにしている。


また、生活相談員が自宅訪問調査を行っても
利用者の状況を確実に把握していることから
自宅での効果判定をスムーズに遂行することが可能となっている。


今回このような効果の見られた点について
生活相談員としての介入方法も含め自宅訪問調査の工夫を紹介する。

事例※画像はイメージです。


対象:70代女性
   :当施設をご利用して1年程
   :要介護1(マンション独居 生活保護受給)
病歴:小脳出血性梗塞 左被殻出血


自分の意思をはっきりと発言される性格。
施設内でのコミュニケーションは非常に良好なうえ多くの方と交わることができ、
スタッフ・新規の利用者などへの利他的行動が得意である。



【経過


リハビリ計画書に記入する本人の希望や要望を、施設内の担当のPTが聴取。
その際の本人の目標は「お買いものに行きたい」であった。


後日筆者が自宅訪問に伺い
自宅訪問調査票に自宅間取り図(工夫点)を明確に記入し、
屋内を共に数カ所動作検証を行う。


例えば段差での動作を検証し問題があれば
スケールにて高さを計測し間取り図に記入
その場で問題点も追記することになる。


それが目標課題となり、帰社後PTの具体的な介入案となる。
またそのような手間をかけた訪問調査は本人の新たな希望も聴取でき
「もっと外出したい」「友人とお喋りしにいきたい」等
施設では聴取出来なかった本音も聞くことができた。



【考察

今回のような「施設内」と「自宅」という環境の違いで、
本人の要望で不足していた部分を聴取できた。


利用者がいくら良好なコミュニケーションが取れるとはいえ、
本柄の部分を聴取することが施設内で出来なかったことは興味深いところであり、
同時にサービスクオリティを高めるためには惜しむことのできない努力点だと感じた。


間取り図を設け共に数箇所の課題点を調査する行為は一見手間ではあるが、
実環境においてのみ具体的に表出してくる要望を
確実に捉えるための重要な評価だと強く感じた。


今回の取り組みにより普段目にすることが出来ない日常生活での障害に直面し、
それを乗り越えた先にある社会活動への参加まで見通しをつけることが出来た。


また話し合いでは伝わりにくい屋内環境については間取り図を用いることで、
利用者も記憶を想起させ課題に前向きに取り組むことが可能であろう。
さらにPTと相談員も交え三者で共通話題を同期することは
脳科学的にも脳内報酬が生まれるとも考えられる。



今回の取り組みによって他職種への「連絡」で留まるのではなく、
利用者と関わるスタッフ同士間との同期できるようなシステムとして
「連帯」をスムーズに行うことができたと感じた。

【まとめ
他職種と連帯をとるにあたって、
自宅訪問で得た情報を共有することは重要である。


利用者の日常生活から社会参加までの情報を、
自宅間取り図を作成しディスカッションに用いることによって、
真のチームアプローチを行うことが出来た。

歩行リハビリセンターHOKORU 社会福祉事/小平千遥

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研究まとめ

健康運動教室「健康トレーニングin月出」発足について
おうちでリハビリ ラシクアーレ 理学療法士/田中聖也

2015年熊本市東区月出にて健康運動教室「健康トレーニングin月出」を月に2回開催
・発足することになったのか
・発足するまでの経緯
・何がもたらせたのか

通所介護の臨床において、脳血管障害者の短下肢装具の多くが障害を発症したときに作成した物であり、数年経過した現在では身体に適合しないケースが多数存在する。そこで本研究ではゲイトソリューション(以下GS)とシューホーンブレイス(以下SHB)をそれぞれ装着して歩行させ、その動作をカメラにて撮影し、歩容の違いについて比較した。

当施設利用時の歩行計測とその比較検討
歩数計速の有用性

歩行リハビリセンターホコル 理学療法士佐藤文彦

一般的に身体活動量が多い者は疾患の罹患率や死亡率が低く、運動はメンタルヘルスや生活の質の改善に効果があるとされている。当施設来所時に万歩計を取り付け、利用終了までの3時間の歩数を計測し、今後の目標向上心を賦活できるように来所毎の記録に加え有効記録歩数を500歩以上とルール付けし、1回目と2回目の歩数を対応のあるT検定にて比較した。

介入 BASYSのプラットホーム上で対象者が足関節を意識した重心前後移動を実施する。介入1をインフェイズモード、介入2をアンチフェイズモードとし、各モード異なる日に実施した。2.評価 介入前後において自然歩行を行い、固定撮影する。その後、動画解析ソフトを用いて①ストライド長②立脚相時間③遊脚相時間をそれぞれ非麻痺側、麻痺側から抽出し介入前後を比較した。

見られる私(セラピスト)
おうちでリハビリ「ラシクアーレ」 理学療法士田上綾香

【前研究】失語症のある方とのコミュニケーションに難渋したケースについて、会話が進むきっかけとなったのが「記憶を辿る行為」であったことを報告。森岡(2014)は、以下省略「目の観察は心を読みとるために重要である」と定義。コミュニケーションツールは、「共通の記憶」を探る行為なのではないかと考えた。今回課題として随意的な行動の発現を起こす為、対象者が映っている過去の思い入れ深い静止画・動画、全く他人の動画の計3種類をリハビリテーション前に見てもらう。その後の、表情・発言・活動性の変化を観察した。

マニュアルとハラスメントについて
歩行リハビリセンター HOKORU 理学療法士浅井清尊

今日のわが国の社会情勢を鑑みると、経済効率優先の裏面として社会モラルの低下が強く問われており、職業倫理感の不足や欠如に起因すると思われる事故や事件が表面化し、職業倫理破壊が始まったと言われている。そのような状況でどのように新社会人教育を行うと一人前として患者への対応が出来るようになるのか、また教育する側とされる側のメンタルストレスを減少させ効率よく教育できるのか。今回はマニュアル作成から実行を通して弊社の新人トレーナーのメンタルストレスの変動について報告する。

懐かしさと私
おうちでリハビリ「ラシクアーレ」 理学療法士田上綾香

今回、右片麻痺と運動性失語症のある患者を担当し、コミュニケーションが上手くとれず、リハビリテーション介入に困難を要した。私とのコミュニケーションを避け、表情が硬く、自発的な運動の呼びかけに対し首を横に振るなどの拒否反応が頻回にみられた。しかし記憶を辿れるような介入を期に笑顔や感動を表現するなど感情の豊かさがみられ始めた。次第に自発的な行動もみられたため、この行動変容の意味づけを考察したのでここに報告する。

他職連携の円滑化を図るには〜自宅間取り図を介して〜歩行リハビリセンターHOKORU 社会福祉事/小平千遥

今年度の介護報酬改定により自宅訪問による生活状況の確認が義務つけられた。そこで弊社は独自に自宅訪問調査票に工夫を加えた。利用者が社会参加を果たせるために日常生活の改善・QOLの向上を強く意識したプログラムを理学療法士に依頼し、生活相談員が自宅訪問調査を行っても利用者の状況を把握していることから自宅での効果判定をスムーズに遂行することが可能である。今回このような効果の見られた点について、生活相談員としての介入方法も含め自宅訪問調査の工夫を紹介する。

学会発表

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